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臨床腫瘍

 

今や「2人に1人が癌に罹患」する時代です。しかしながら、がん治療、特にがん薬物療法に携わる専門医である「がん薬物療法専門医」は全国で1,336名(2019年5月3日)しかおらず、特に中国・四国地方では144名とまだまだ不足しております。当教室はこれまで、「臨床腫瘍」分野において、臨床、研究、そして人材育成に注力してきました。その結果、がん薬物療法専門医のうち53名が当教室出身者であり、がん診療連携拠点病院をはじめ多くの病院で、当教室出身者が「がん薬物療法」の中心的な役割を担っています(図)。
近年、がん薬物療法に関する進歩はめざましく、「細胞障害性抗がん薬」のみならず「分子標的薬」、「免疫チェックポイント阻害薬」など多くの薬剤が使えるようになりました。さらに、「がんゲノム医療」の普及に伴い、臓器横断的な治療戦略をたてる必要があり、より深く、より広いがん薬物療法の知識が必要になります。また、人口の高齢化に伴い、がん薬物療法が必要になる患者数はさらに増加することが予想され、腫瘍内科医の更なる育成は我々も重要な課題と考えています。
当教室の関連施設にはがん診療連携拠点病院も多く含まれており、腫瘍内科としてもしっかりとした研修が行えます。さらに、岡山大学病院 腫瘍センターでは、希少がんを含む様々な腫瘍の治療を担当しており、さらに踏み込んだ研修も可能です。もちろん、薬物療法についての知識の習得と並行して、「緩和ケア」についてもしっかり修得できますので、「全人的な腫瘍内科医」を目指した研修が可能です。我々と一緒に頑張ってみませんか?