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論文紹介 ~永野智浩 先生~

大学院生の永野智浩先生が病棟医時に経験した症例をまとめた報告が、Blood Cell Therapy誌に採択されました。おめでとうございます!

Successful Neutrophil Engraftment with Continued Ruxolitinib in Cord Blood Transplantation

Tomohiro Nagano, Takumi Kondo, Ryuichiro Hiyama, Daisuke Ikeda, Kenta Hayashino, Yusuke Inoue, Masaya Ueno, Yayoi Ueda, Saya Kubota, Hiroki Kobayashi, Keisuke Seike, Hideaki Fujiwara, Noboru Asada, Daisuke Ennishi, Keiko Fujii, Nobuharu Fujii, Ken-ichi Matsuoka, Yoshinobu Maeda

同種造血幹細胞後の主要な合併症の一つである移植片対宿主病(GVHD)に対して、近年ルキソリチニブが使用されており良好な成績が報告されています。海外からはGVHD発症後の治療のみならず、発症前の予防薬としてのルキソリチニブの使用が報告され始めていますが、造血幹細胞に対する毒性の懸念もあり、輸注幹細胞数の限られる臍帯血移植での報告はありませんでした。本報告では過去に行った移植でのGVHDに対するルキソリチニブを継続しながら臍帯血移植での好中球生着に成功した2症例を報告しており、今後臍帯血移植でもルキソリチニブがGVHD予防薬として使用できる可能性を示唆しております。

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