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論文紹介 ~藤井敬子先生~

当院輸血部の藤井敬子先生の研究論文がTransfusion誌に掲載されました。おめでとうございます!

Pediatric autologous peripheral blood stem cell collection without heparin using a highly concentrated sodium citrate anticoagulant: A retrospective comparison with standard ACD-A

Keiko Fujii, Wataru Kitamura, Kana Washio, Kazuhiro Ikeuchi, Joji Shimono, Hiroyuki Murakami, Fumio Otsuka, Yoshinobu Maeda, Nobuharu Fujii

遠心分離型体外循環アフェレーシスでは、抗凝固液としてクエン酸系の ACD-A が使用されますが、小児の末梢血幹細胞採取では、ACD-Aによる負荷を軽減する目的で、ヘパリンを併用する方法がこれまで報告されてきました。

私たちは、ヘパリンを使用せずに抗凝固液の濃度を高めることで、投与液量そのものの負荷を減らす新しい方法を開発してきました。本研究では、この新規方法が成人と同様に小児においても処置時間を短縮できることを示しました。

さらに、採取初期の「インターフェイス形成」に時間を要すると、幹細胞の採取効率が低下することが明らかとなり、採取開始時における工程管理の重要性を提唱しました。

処置時間の短縮は、患者さんの負担軽減につながるものであり、より安全で効率的な末梢血幹細胞採取の実現に貢献すると考えられます。

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