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感染症内科医になってみて

 

独立行政法人国立病院機構岡山医療センター感染症内科でレジデントをしている山田晴士(はると)と申します。本稿は、医学生・初期・後期研修医の皆様方が今後のキャリアプランを考える上での参考になればと思い認めました。

私は始めから感染症内科医であったかというと実はそうではなく、初期研修を終えた後は血液内科医として後期研修を行っていました。元々感染症にも興味があったのですが、日々の臨床を行っている中で「抗菌薬を誰よりも上手に使えるようになりたい」という想いが募り、その道を極めたいと考えるようになりました。当時医局長をされていた前田教授と進路相談をし、卒後6年目より感染症内科へシフトチェンジさせていただける事となりました。

感染症内科に進み2019年で4年目になりました。独学でやっていた時期もありましたが、現在は上司に恵まれ日々感染症内科医としての牙を研いでおります。年間あたり400〜500症例を担当しており、ありとあらゆる臓器の感染症診療を経験しました。まだまだ知識不足である点は否めませんが、「目の前の問題を解決するためにどうアプローチすればよいか」を学んできましたので、どんな症例が来ても食らいついて戦えるくらいにはなったように思います。人に教える機会も増え、院内の研修医への指導は勿論、院内スタッフに向けた勉強会や、他院での講演も何度か経験するようになりました。院内抗菌薬適正使用マニュアルの作成にも関与し、反響を頂いています。

感染症内科自体が少ない岡山では感染症を学べる機会が限られている分、症例を独り占めできるというメリットがあります。またレジデントという身分でありながら色々な病院で講演をさせて頂ける等、活動の範囲が広いです。

若く経験年数が浅いうちからグローバルに活躍できる領域であると考えています。興味をもたれた方は是非岡山大学第二内科まで声をかけていただけたらと思います。医局から連絡先を聞いて私へ相談頂いてもOKです。いつでもお待ちしています。