大学院生の北村先生と藤井敬子先生の論文が、Annals of Hematology誌に採択されました。おめでとうございます!
A randomized controlled trial of conventional GVHD prophylaxis with or without teprenone for the prevention of severe acute GVHD
Wataru Kitamura, Keiko Fujii, Mitsuru Tsuge, Toshiharu Mitsuhashi, Hiroki Kobayashi, Chihiro Kamoi, Akira Yamamoto, Takumi Kondo, Keisuke Seike, Hideaki Fujiwara, Noboru Asada, Daisuke Ennishi, Ken-ichi Matsuoka, Nobuharu Fujii & Yoshinobu Maeda
胃粘膜保護剤として使用されているテプレノンの主成分であるGGAは、前臨床モデルにおいてTrx-1を誘導し、GVL効果を維持しながらGVHDを抑制する事が報告されています(Sofi MH, et al. J Clin Invest. 2019)。本研究では、標準的なGVHD予防法にテプレノンを追加することで、重症急性GVHDの累積発生率を低下させることができるかどうかを検討しました。安全性に問題はなかったものの、allo-HSCT後100日目までの重症aGVHDの累積発生率は両群間で有意差を認めませんでした。本研究では安全性を最優先とし通常量のテプレノンの投与を行いましたが、用量や投与方法については検討の余地があると思われます。
本研究は特定臨床研究として行われ、小児科や新医療研究開発センター、バイオバンクの方々に多大なご協力をいただき、実施することができました。この場をお借りして、深く感謝申し上げます。