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論文紹介 ~廻 勇輔 先生~

現在、岡山市民病院血液内科医長の廻先生の大学院研究がFrontiers in Immunologyにacceptされました。おめでとうございます。

Responses of regulatory and effector T-cells to low-dose interleukin-2 differ depending on the immune environment after allogeneic stem cell transplantation

Yusuke Meguri, Takeru Asano, Takanori Yoshioka, Miki Iwamoto, Shuntaro Ikegawa, Hiroyuki Sugiura, Yuriko Kishi, Makoto Nakamura, Yasuhisa Sando, Takumi Kondo, Yuichi Sumii, Yoshinobu Maeda, Ken-ichi Matsuoka

Front. Immunol. 13:891925. doi: 10.3389/fimmu.2022.891925.

移植後早期の免疫反応が落ち着いた後の慢性期においては、外因性低用量IL-2がTregを選択的に増やし慢性GVHDの臨床症状を改善するところは知られたところですが、移植後早期の外因性IL-2への生体反応は不明でした。本論文では同種移植マウスモデルを用いて急性期においてさらに超低用量の外因性IL-2がTregを選択的に増やし急性GVHDを抑制することを示しました。一方で、あまりに高度な炎症環境下ではIL-2用量を下げてもTconの更なる活性化を招くこと、免疫寛容に入った状態での低用量IL-2投与はGVL増強の可能性を示しました。移植後早期のIL-2へのT細胞の反応は宿主の免疫状態に大きく左右されることをを示し、今後のIL-2投与臨床応用へ様々な示唆を与える報告となっています。

 

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